昆布の種類

昆布の種類

昆布には沢山の種類があります。味・食感の違いから、だしが取れるタイプ、食べるタイプ、またその他の加工用のタイプなど、様々な用途があります。

昆布の養殖・天然

出し昆布には、天然と養殖のものがあります。養殖だからといって農薬や肥料を使ってはいません。お料理の用途・味の好みに合わせてお選びください。

天然
養殖
促成
育ち方
その名のとおり海底に自然と生える昆布です。2年かけて育ったものを収穫します。天候や海底の状況により豊作・不作の年があり、価格が比較的変わりやすいです。 養殖は、海面近くに昆布の若い芽を付けたロープを張り、2年かけて大きくなってから収穫します。養殖といっても肥料や農薬はやりません(笑)生産量が安定しており、価格も比較的安定しています。 養殖は、海面近くに昆布の若い芽を付けたロープを張り、1年目のものを収穫します。養殖といっても肥料や農薬はやりません(笑)生産量が安定しており、価格も比較的安定しています。
特徴
繊維が比較的堅く、粘りが出やすいです。個人的には、流れが急な海域では波に揉まれるためか、”しっかりとした荒い旨み”の印象です。 繊維が比較的やわらかです。日光がよくあたるため育ちが早く、天然より幅広です。個人的には、”まったりと丸い旨み”の印象です。 繊維がやわらかです。日光がよくあたるため育ちが早く、天然より幅広で養殖より色が黒いです。個人的には、”まったりと丸い旨み”の印象です。
  • 天然・養殖道南産真昆布・利尻昆布・羅臼昆布
  • 養殖のみ 三陸産真昆布
  • 天然のみ 日高・長昆布

真昆布

道南地域、岩手、宮城で生産されます。厚みがあり幅広く、黒い昆布です。だし、佃煮、おしゃぶり昆布や酢昆布などの加工用など幅広く使われます

主に関西で使われる、高級だし昆布です。白口浜の名前の由来は昆布の切り口が白いから。昆布の表面は黒いですが、中心の白い部分が多いです。これは、海流が緩やかなところで育つためだとか。透明で甘い、上品な香りのするだしがとれます。

黒口浜の昆布は切り口が黒いです。津軽海峡に近く、海流が早くて昆布が波に揉まれるからだとか。味や香りも白口浜に比べてパンチがあるかも。

こちらは1年養殖の真昆布。色が黒くて艶があり、甘いだしがとれます。

日高昆布

日高地区で生産されます。関東ではだし昆布として、また柔らかく煮えるため昆布巻きや佃煮などに使われます。道南地域でも生産されます(”汐干し”と言われますが、同じ三石昆布という種類です)

だしにも煮物にも利用される日高昆布は、主に関東で使用されてきました。昆布らしい香りとマイルドなうまみのだしがとれます。日高昆布は長い昆布です。厚みがあって幅が広い昆布は昆布巻きに、細い昆布は結び昆布になど、用途によってお選びください。

長昆布・さお前昆布・厚葉昆布

釧路から道東地域で生産されます。早い時期、5−6月に採取されるのは棹前昆布と言われ、昆布巻きや煮物などに”野菜昆布”などの名前で使われます。

主に佃煮、昆布巻き、結び昆布、塩吹昆布、とろろ・おぼろ昆布に利用されます。

利尻昆布

稚内から利尻島・礼文島あたりで生産されます。透明感のあるだしが採れます。

香りがよく、透明できれいなだしが取れる利尻昆布。天然はやや濃いめ、養殖は甘めのだしです。昆布だけでだしをとると上品なうまみのだしですが、鰹節と合わせると格段にうまみが広がるのが感じられます。

羅臼昆布

知床半島南側で生産されます。香り・味とも強く、だしに利用されます。

羅臼昆布はなんといってもがつんとパンチのある香りとうまみのだしが特徴です。最初の濃いうまみのあとは、打って変わってまったりとした余韻が広がります。繊維がやわらかいので、佃煮などにも。高級な羅臼昆布の形を整えるときに切り落とした部分は赤葉と呼ばれ、薄くて黄色い部分がありますがうまみはしっかり羅臼昆布。薄いのでだしをとったあとにちょっと煮れば食べられるので、ご家庭用におすすめです。

そのほかの昆布

がごめ昆布 ねばりが多い昆布で、とろろやおぼろなどに利用されます。

ねこ足昆布 これもねばりが多い昆布で、とろろやおぼろなどに利用されます。

細目昆布 だしやきざみ昆布などに利用されます。

その他にも、くきなが昆布・おに昆布・ややん昆布 などがあります。

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